TFT 攻略 構成

【TFT】独自の戦術でNAサーバー上位に駆け上がった男たち【Poltはメタを壊した】

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=SYuGtAb61Lc

この記事は、動画の翻訳記事となります。

TFTのレベルを上げる戦術はある程度定まってきたと思われています。

現在レベリングの主流は三つ。

  • ハイパーリロール:お金を経験値ではなくリロールに使い☆3をたくさん作る
    レベルをあげずに、1コストチャンピオンをなるべく重ねる
  • スローリロール:一定のレベルまであげたらそこにとどまりひたすらリロール
    狙ったチャンピオンが出やすいレベルで留まって、利子分でリロールする
  • ファスト8:早めにレベル8にして盤面に強いチャンプとシナジーを出す
    なるべくゴールドをレベルに使い、とにかく早くレベル8を目指す。

みなさんもいずれかの方法でプレイしていると思います。

しかし、NAのトッププレーヤーたちはこれらを採用していないと言ったら?

元スタークラフトプロ選手のPolt氏がNAサーバー1位をいかにして取ったか、彼のプレイスタイルの抜群の柔軟さと成功の秘訣はどこからくるのか?

NA TOP5のプレーヤーたちの戦績からうかがえる、本当のメタとは?

 

 

今回の翻訳記事は、NAの有名プレイヤーや配信者の名前がちょこちょこ出てくるよ!実力者やかわいい配信者もいるから、みんなもチェックできるように名前からその人のtwitterや配信に飛べるようにリンクしといたよ!

 


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Polt氏とは

セット3ではだれもが2つのレベリング戦術を使ってきました。
ファスト8かスロウリロールです。
パッチ10.9ではハイパーリロールも紹介し、どれだけ強いかお見せしてきました。
しかし、トッププレーヤー達はこのどちらのプレイスタイルも採用していないと言ったら?

Poltは元スタークラフトのプロ選手で数々の実績を上げてきました。
韓国での軍役でプロを引退したのち、次の制覇目標はTFTでした。


最近のNAでのリーダーボードの変化に気づいた方もいらっしゃるかもしれません。
DeliciousMilkが再び1位に輝き、Poltは4位に落ちています。
上位半分を占めていたメカプレーヤー達は8、9位あたりまで落ちています。
これがなぜなのか、を探るまえにPoltのプロフィールをチェックしてみましょう。


5月4日あたりにNA1位となり1500LP以上ありました。
多くの上位プレーヤーや配信者はどうやって彼がプレイしているのか知りたがりました。
そしてPoltはついに最初の配信を5月5日に始め、その方法を公開しました。
毎日6時間、週に6日の配信でその秘密が明らかになったのです。

ハイパーリロール、スロウリロール、ファスト8がすべての戦術だと思っているなら、それは間違いであることをPoltは証明しました。
もし序盤の戦いやヘルスは重要ではないと考えるなら、それもPoltは否定します。
Poltはより発展したプレイスタイルを採用し、アグレッシブなレベリングと究極の柔軟性を持ちます。
ではどのようにプレイしているのでしょう。

僕たちは普段、序盤にもし連勝できそうならレベルを上げるほうが良いと学んできました。
最近、MismatchedSocks(Set2 NA1位)がBECCAにTFTのコーチングする際に、2-7のミニオンまでは絶対にレベルを上げてはいけないと言っているのも耳にしました。

MismatchedSocks:ここでレベルあげたんだよね?確かにレベル上げてポッピー入れたら勝てる。けどそれはダメ。
BECCA:あ・・・うーん・・ダメージ食らいすぎてたから・・・
MismatchedSocks:いや、そんなにダメージ食らってないよ
BECCA:分かってる!普段はしないんだけど、パニックになってた・・・
MismatchedSocks:基本的に、最初のミニオンまでに絶対にレベル上げたらだめ

2-3でプリレベリング

しかしPoltはこれにカウンターします。
彼はいつも2-3でプリレベリングをするのです。
ここでプリレベリングすることは安定性の面から今まで絶対に行われないことでした。
今まで誰も聞いたことがないはずですので、なぜどのように彼がプリレベルするのか、よく聞いていてください。
そもそもプリレベルとは、経験値にお金を使うもののそのラウンドではレベルを上げず次のラウンドで自動的にレベルが上がるようにすることです。


例えば、もし2-3で一回も経験値を買っていなければ、レベル4で0/10経験値のはずです。
Poltはここで経験値ボタンを二回押し、8/10経験値にして回転ずしの後に自動でレベル5になるようにします。
ではなぜ一体このようなことをするのでしょうか。
なぜ10ゴールド分の利子(1ゴールド)を取らないのでしょうか。

まず第一に、Poltはヘルスをなによりも重要視するからです。
訊ねられると、「たかが1ゴールドなのでそこまで気にしない」と答えます。
Poltはいつも序盤に強い盤面を作ります。
などの序盤に強いアイテムを作り、なるべく強い盤面でプレイするのです。

 

第二に、彼はチャンピオン排出率の高さを優先するからです。
レベルが上がるたびに強いチャンピオンを引く確率が上がります。
Poltはその柔軟なプレイスタイルによってどの4コストチャンプを使ってもキャリーができるので、なるべく早く4コスチャンプを引くことで、早いパワースパイクが迎えられるということです。

レベル6 (3-2)

次にPoltが必ず行うことは、3-2までにレベル6にすることです。
連勝していれば3-1でレベル6にすることもあります。
レベルを上げたあとは高確率でリロールをし、4コストを探しに行ったりペアを完成させたりします。

レベル7(3-5 or 4-1)

連勝していたりお金がたくさんあれば回転ずし後の3-5、そうでなければ4-1でレベル7にします。このとき必ず20-40ゴールドは保てているようにします
例えば3-5で55ゴールドあるとしましょう。この時点でレベルをあげるために必要なのは28ゴールドだけ。使っても20ゴールド以上残るのでレベルを7にします。
Poltが50ゴールド以上抱えることはほとんどないということです。

レベル8(5-1)

終盤では、大体5-1でレベル8にします。
僕たちが今までやってきたやり方と比べると少し遅く、これはレベル6や7の時にリロールにお金を使っているからです。
Poltが重要視するチャンピオンは、ケイルイレリアチョガスジンクスそしてウーコンです。
4コストチャンピオンを好んで使います。
この他によく使うチャンピオンはブリッツで、チョガスとウーコンどちらとも相性がよいクロノブローラーです。
Poltの一番の目標はヘルスを保つことなので、ハイパーリロールやスローリロールはしないし、ジンクスやケイルなどの4コストの☆3も狙いません。

マッチヒストリー(直近10試合)

マッチヒストリーを見れば、同じ構成をプレイすることはほとんどないけれど、使っているチャンピオンはほぼ同じであることがわかります。
ただ、引いたチャンピオンを使ってマイナーなシナジーで構成を完成しているだけなのです。


この戦法では2位、3位を量産することはできますが、他のプレーヤーと比べて1位をとることはかなり少なくなります。
この証拠に、Poltが勝率16%程度なのに対し、k3sojuが24%近く、milkも26%、Socksも24%あります。
Poltの順位が下がった理由として、配信を始めたことは大きいでしょう。
配信はゲームだけでなく様々なことに集中しなくてはならないので、多くのTOPプレーヤーは配信していません。
もう一つの理由としては皆が彼のプレイスタイルに適応しはじめ、どのように対応するか学び始めたからです。
また、彼が良く使うチャンピオンが他の人たちも使うようになって競合するようになったこともあるかもしれません。
例えば彼は先週はジンクスをたくさん使っていましたが、最近はケイルをよく使うようになっています。

このことから、TFTでの最適なプレイ方法はまだ誰も生み出しておらず、たくさんの様々なアプローチ方法があるということをPoltは教えてくれます。
だからこそ僕はいつもみなさんに、楽しく結果が出せるプレイスタイルを見つけて、それをとことんやってみることをおすすめしています。
今パッチではハイパーリロール構成やソナバッテリー構成などに不満を抱えている方が多いのですが、これらの構成はトッププレーヤーにとってはメインウエポンにすらならないのです。

milkのマッチヒストリー


milkの戦績を見てみましょう。
1つハイパーリロールをしている試合がありますが、ソナバッテリーはないですね。
ブローラーブラスターやケイル構成をメインでプレイしています。

inayのマッチヒストリー

つぎにinayの戦績です。
彼もとても強力なプレーヤーです。
ハイパーリロールは一回だけ、ジンクスやケイルを何回かプレイしています。

sojuのマッチヒストリー


ハイパーリロールの例外はsojuです。
彼はキャンディーランド構成(ポッピーを☆3にする構成)をよくプレイしていて直近10試合中5試合でプレイしています。
ただ、やはりソナバッテリー構成は見当たりません。

Poltのマッチヒストリー


ここでもう一度、Poltの戦績を見てみましょう。
ケイル、イレリア、MFなどいろいろなチャンピオンを使っていて、本当にただ引いたチャンピオンをプレイしています。
ケイルを使っている構成でもジェイスやダリウスがはいって宇宙海賊4だったり、サイバネティック構成っぽくてもシンジャオやカサディンがランダムで入っていたり。

MsMatchedSocksのマッチヒストリー

最後にMsMatchedSocksの戦績を確認しましょう。
最近のLP増加が素晴らしいですね。
1000LPから1400LPまで一直線です。
彼は事実上NAで5位、それだけの高レートでランクを上げることは僕たちがレートをあげることよりずっと難しいです。
直近10試合を見ていきましょう。


まずはミスティッククロノですね。4ミスティック構成にケイルを加え、4クロノの代わりに2クロノを出しています。
次にソーサラーガングプランク構成。GPは☆2にはならなかったようです。
つぎにハイパーリロールがきて、その次にケイル構成。
そしてその次もケイル構成ですが、ケイルが重ならず☆1。
カサディンは☆3になっていますが、これで3位を取れていることが信じられません。
次にまたハイパーリロールをプレイしていますが、結局ハイパーリロールは10試合中2試合だけ。

まとめ

もし、みなさんがハイパーリロールやソナバッテリー構成がメタだと思うのであれば、このTOP5プレーヤー達の戦績を見てください。
Poltはそれらを全くプレイせず、他のプレーヤーも10試合中1,2試合のみ。
Sojuだけは5試合プレイしていましたが、それもそこまで多くない数字です。
一方で多くのプレーヤーがケイル、ジンクス、MFを使っているのが目に留まりました。
MFはジンクスともケイルともシナジーがあるので、最も人気のある5コスチャンプでしょう。

 

翻訳元:How a Starcraft Player BROKE the TFT Meta | Teamfight Tactics [Polt]

 


 

いかがだったでしょうか。
僕にはこの動画がなかなかの衝撃でした。

いままでに確立されてきたTFTでのお金の使い方の鉄則、

  • スロウリロール
  • ハイパーリロール
  • ファスト8

このいずれにも当てはまらずプレイしている選手たちがトップ層にはひしめき合っていること。
これはつまり動画の中でも言われていた通り

「TFTというゲームで最強の戦法はまだ誰も見つけていない」

ということであり、いかなるトッププレーヤーでもなにが正解かは分からないということです。

メタ的に勝ちやすい構成などはあるにせよ、まだ発見されていない戦法や構成はゴロゴロ転がっています。
そしてそれらを、上位層に限らずTFTプレーヤーならばだれでも等しく発見する可能性があるということです。

例えばLoLでも、ニューメタや新しいピックなどは上位陣やプロたちに限らず、実は人口の多いシルバーゴールド帯のプレーヤー達からも多く生み出されています。

自分自身が勝つことができて、そしてなにより楽しめるのであれば、それが最高の構成や戦法なのかもしれません。

日本でも海外のように戦略などの情報共有が盛んになれば良いし、このブログがそのきっかけとなればとても幸いです。

 

僕自身最近D2で永遠とスタックしているので、凝り固まらず柔軟なプレイを心がけようと思います。
そのためにも、いろいろな構成を知っていることが前提になると思うけどね!

 

コメント

  1. chimi より:

    hi!いつも素晴らしい記事ありがとうございます。
    私はこの戦法をアグロ戦術と呼んでいて、以前から愛用しているのですが、
    そのおかげでグラマスまで到達することができました。

    この戦法の主たる思考法は、

    「後半は相性で結果が決まる運ゲーなんだから体力が多いほうが有利」

    ってことだと考えてます。
    以前この戦法に関する個人的考察をnoteにまとめましたので、失礼ですがリンクを貼っておきます!よしなに
    【TFT】アグロ戦術の考え方 10.9 【マスター】|UEG chimi #note https://note.com/usg_fan/n/n84a97d44a5f9

    • ShunShun より:

      chimiさんはじめまして。

      ありがとうございます!

      note、拝読させていただきました。

      >後半は相性で結果が決まる運ゲーなんだから体力が多いほうが有利

      >弱い時間をなくす

      という考えかたはまさに記事のPolt氏のものと共通すると思います。

      とても参考になりました。

      引いた強い4コスを既存の構成にとらわれずにいかにうまく組み込むか、がTFTの実力が出るところなのかもしれませんね。

      twitterなどやられていたら是非フォローさせてください:D

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