ハイリロール構成、楽しんでいますか?
- ジグス☆3流れ者
- シュレッダーザヤ
- カジ☆3ヴォイド
- デスブレケイト
などなど、新しいハイリロ構成がどんどん登場し今ではかなりのバリエーションとなりました。
ハイリロ構成で共通している点は一つ。
「序盤レベルをあげず、2-7のミニオンラウンド後のレベ4でオールインする」ということ。
1コストの排出率が高いレベル4で一気にリロールして重ね、その有利でスノーボールしていく。
誰もがこの方法でハイリロをプレイしていると思います。
しかし実は今海外では、ハイリロ構成をスロウリロールで作り上げていくスタイルが人気急上昇中。
毎日のようにスロウリロールvsハイリロールの話題で持ち切り。

1コス☆3を「50ゴールドの利子分だけでスロウリロール」して作るの!?
まずは、スロウリロール推進派のMismatchedSocks氏の考えを見てみましょう。
彼は現NA3位の超実力者。
なぜ彼はわざわざハイリロ構成をスロウリロールでプレイするのでしょうか。
ハイリロ<スロウリロール
こんにちはMismatchedSocksだよ。
最近スロウリロールザヤをやり始めて、ハイリロールよりも優れていると良い続けてきた。今回はそれを証明するための数字を見せるね。
少しまえにスロウリロールvsハイリロールの計算をした投稿があった。
この計算ではチャンピオン自体を購入するためのお金が含まれておらず、すこしあいまいなものになっていたんだ。
僕自身で複雑な計算をするよりも、プロセスをシミュレーションするコードを書いてみた。
下の画像は3-1で50ゴールドあると仮定したとき、それぞれのチャンピオンを何体ひけるかを表したもの。
2,000回試行したときの平均結果だよ。
3-1で0ゴールドまでハイリロしさらに4-1でリロールしたとき
vs
スロウリロール(50ゴールド以上でリロール)しさらに4-1でリロールしたとき
ケイト | フィオラ | ザヤ | ジャーバン | |
ハイリロ&4-1リロール | 6.314 | 6.3785 | 6.271 | 6.3745 |
スロウリロール&4-1リロール | 6.8725 | 6.861 | 6.8215 | 6.813 |
ハイリロ(3-1) | 4.088 | 4.071 | 4.0475 | 4.1555 |

この結果だと、スロウリロールのほうが集まりが良いね。
重なるタイミングはハイリロのほうが早いことには違いないだろうけど。
3-1での☆3について
3-1でハイリロールして早めに☆3が作れたとしたら、確かにHPを温存することができる。
3-1で50ゴールド分ハイリロすれば、それぞれのチャンプを平均4体引くことが期待できるから、すでに同じチャンプを5体持っていれば☆3ができる。
とはいえ、引くかどうかは完全に運だし、リロールし始めるゴールドによっても結果はかなり変わる。
今回の計算はどんだけザヤを買ってもそのあと出る確率が変わらなかったり、実際の確率に影響する細かい数字は全く反映していないけれど、スロウリロールとハイリロールのどちらが良いかの結果に変わりはないはず。
結論:スロウリロールのほうが良い。
僕は競合しててもかならずスロウリロールするし、最適解かどうかはわからないけれどザヤから他の構成に移行して8位回避しやすい。
翻訳元:Slowrolling vs Hyperolling: Simulation based analysis
スロウリロールでプレイするメリットは、
- ゴールドを残した状態でリロールするので、他の構成に移行する可能性が残される
- 利子分が残るのでトータルのリロール回数が増える
などがあります。

プレイスタイルが柔軟なほど取り入れる価値はありそうだよね。
とはいえ、ハイリロとスロウリロールでの1コスの引きの差をもう少し詳しく見る必要がありそうです。
より現実味がある詳しい数字を公開している人がいました。
TFTでの確率計算は思ったより複雑
こんにちは、元の投稿やMismatchedSocksさんの反応をみてとても刺激を受けて、自分自身でも計算をしてみようと思った。
二人がのこした情報をもとに、より理論的な結論を出すよ。
実はTFTの確率計算には様々な要素があり思ったよりも複雑。
ただ何パーセントの確率で引ける、ということだけでなく期待値やカットオフも考えなければならない。
他の1コスを他人が抱えていてもそこまで影響がないかもしれないし、リロールのときに他の1コスを買いながらまわしても欲しいチャンプを引ける確率はほぼ変わらないかもしれない。
実際のデータ
ここで僕が作ったデータを見てみよう。
<中略>
このコードはプレーヤーレベルも反映したうえで「1コスを☆3にするためにはどれだけショップを見なければいけないか」を示してくれる。
欲しいチャンプを引けばひくほど再度引く確率も下がるし、他のチャンプがプールから取られたときの確率も反映する。
皆が話をしているのは非現実的な確率
図は「特定のショップ数で欲しいチャンプを見つけた試合数」を表したもの。
上がレベル4でリロールしたとき、下がレベル5でリロールしたとき。
表は見やすいように3つのセクションに分かれている。
緑:早く見つけられた試合(上位25%)
青:平均的な試合(25-75%)
オレンジ:なかなか見つけられない試合(下方25%)
たとえばレベル4で3体からスタートしたら、50%の試合では21-37ショップ見る必要がある。
25%の試合で20ショップかそれ以下で、25%の試合で38かそれ以上のショップを見なければならない。
ここから分かることは、特定の☆3チャンプを見つける確率はかなり分散しているということ。
もしレベル5ならたとえ6体からスタートしたとしても、25%の試合で32以上のショップを見なければならない。
これはさすがにちょっと違和感があるし、感覚と違いすぎる。
現実的なグラフ
それは、上の例では他の誰も1コスを取っていないことになっているから。
もちろんそんなことは現実的じゃないので、他7人が1コスを50体持っているとしよう。(大体全員が☆2を2つ持っている感じ)
こうするとずっと現実的なグラフに見える。
レベル4で3体スタートなら、下位25%の試合でのショップ数は37から31に減って、全体のばらけかたも縮まった。
レベル5で3体スタートなら、50%の試合で27-47ショップとなった。
たとえば6体スタートならレベル4でも5でも大差がないので、Mismatched Socksがレベル5でスロウリロールを好む理由も良くわかる。

グラフを見る限り、もともと持っているユニット数がカギを握りそう。
3,4体ならスロウリロールで集めるのはかなり時間がかかるし、5,6体ならスロウリロールでもファストリロールとそんなに差がなさそう。
他の興味深いデータ
どのくらいで4コス☆2になるか?
これは結構驚き。
多くのひとがレベル7で回して4コスを☆2にするけれど、やはりレベル8にしてから回すよりとても安定感があるということが分かった。
レベル8にしても22回以上ショップを見なければいけないアンラッキーな試合は25%もある。
レベル9にしても全然引けない試合が結構ある。
ではもし他の4コスが8体既に引かれていたら?
ショックなことに、ほとんど違いはなかった。
買ったり売ったりすることに時間をかけることを今一度考えたほうが良い。

少しでもケイルを引く確率を上げるために要らない4コス売り買いしながらリロールしてたけど、時間が足りなくなるなら絶対にやめたほうがいいね!
じゃあもし他の4コスが20体既に引かれていたら?
申し訳ないが、これでもほとんど違いは生まれない。
違いはほとんど感じないだろう。
競合がいて困ることはあっても、競合がいなくて助かることはほとんどない。
ケイル2体見つけたが、相手がすでに3体みつけていたら自分は☆2になる?
レベル6,7で結構なチャンスがある。ただレベル8だったとしても25%の試合では17回以上ショップをみなければいけない。一方ラッキーな25%の試合では3回以下でひける。
運にここまで差がある。
5コスチャンプを引いたとして、あと2体ひくには?
見ての通り、レベル7でリロールするのは狂ったひとだけ。
レベル9まで待つのが良いというのはみなさん知っての通りだと思う。
レベル8では25%の試合で26回以下で引けるが、このゴールドをレベルに回したほうが良いだろう。
ただレベル9でも引ける保証はないので、5コスの☆2をつくるときはニーコがあったほうが良いだろう。
5コスチャンプが2体いたとき、あと1体をひくには?
ここがTFTのリロールの闇。
レベル7はさておき、レベル8での確率のばらけかたを見てほしい。
ショップを9回から38回みればだいたい☆2になる。
もし30ゴールド以下でレベル9になるのなら、先にレベルをあげたほうがいい。
確立はかなり変化する。
今回は特定のチャンピオンを引く確率を計算した。
同時に複数のチャンピオンを探している場合はペアになる確率は跳ね上がる。
次回があれば計算してみたいと思う。
ハッピーリロールライフ!
いかがだったでしょうか。
数字から見れば、スロウリロールもハイリロールもそこまで引きの大差はありません。
ただすでに重なっている1コスの数が少なければ少ないほど、スロウリロールだと厳しいといった印象でしょうか。
欲しい1コスが5,6体以上引けていれば、スロウリロールで運用しても良さそうな感じです。
今回は数字がたくさんでてきましたが、あらためてリロールの確率を知っておくことで、レベルを上げるのか、リロールし続けるのかの判断につながることでしょう。

Shunのフォローはこちら
コメント