今強い4コスの代表はジンクスやイレリア、そしてなによりケイルです。
NA一位に舞い戻ったあのPolt氏も、直近20試合中15試合でケイルを使用しています(!)
ケイルの強さの秘訣は何といっても、その構成の柔軟さ。
引いたチャンピオンに応じて構成を組み替え強い盤面を作り出すことができます。
Polt氏のプレイイングは先日ご紹介した通り、序盤にプリレベリングを積極的に行い誰よりもはやく4コスを集め有利を取っていくというもの。
引いた4コスで勝負を仕掛けていく彼の柔軟なプレイに、ケイル構成がばっちりとはまるのです。
今回はそんなケイル構成をEUWチャレが徹底解説した動画を翻訳します。
最初に構成のバリエーションを紹介し、序盤から終盤にかけての動き、いつどのバージョンの構成を選ぶべきかなどを徹底的に見ていきます!

今回の構成記事は今までより難易度高め。分からないところは自分でプレイしつつ何度も読み返してみてください!クロノケイル自体が難しい構成ですが、マスターできれば他の構成でも活かせる実力と知識が確実に得られます!
ケイル構成のバリエーション
この構成はとてもフレキシブルで、絶対に必要なチャンピオンはケイルだけ。
言い換えれば、常に強い盤面をプレイしつつ周りに合わせて調整する必要がある。
ここがケイル構成の難しいところ。
そこで、まずは代表的な4つの構成を紹介する。
・スタンダードな4クロノ型
ケイルとMFがキャリー
エズリアルとブリッツを入れ替えてもOK
クロノケイルに慣れていないひとは、まずはこの構成を目指すのがオススメ。
・ブローラー型
前衛を超強力な4ブローラーで固めるバージョン。
前が固く戦闘時間が伸びがちになるので、ケイルにが必須。
加えてもう一つのダメージアイテムとしては や
がおすすめ。
・トリプルキャリー型
イレリア、ケイル、MFのトリプルキャリー
イレリアのアイテムがあるときに良い
少し前から話題になってHOTな構成
・レベル9の最強バージョン
かなり強い構成。だがレベル9時点では他のプレーヤーに合わせて構成を変える必要がある
いずれにせよ、ケイルが必要とするシナジーは4つ。
- ブレードマスター
- クロノ
- セレスティアル
- ヴァルキリー
どのシナジーと組み合わせるかはケイルのアイテムや相手によって変化する。
アイテム
ケイルが必要とするのは攻撃アイテム二つ+防御アイテム一つ
攻撃アイテム
良くのせるもの
ヴァルキリーと合わせるならあり
たまにのせる
防御アイテム
全て強い。
特には
と合わせると角に配置できる。
またセレスティアルと合わせれば戦闘の最初のうちコンスタントに回復できる。
ケイルのアイテムができた後は、サポートアイテムやMFのアイテムを作る。
MFアイテム
などがおすすめ。
サポートアイテム
サポートアイテムはタンクやユーティリティーアイテムで、ケイルを長く生存させることが目的。
前衛に積む:
など。
ブラスターが出ていれば
も選択肢に入る。
トリプルキャリー型でイレリアを出している場合は、+
or
セラフや帽子を乗せるのも悪くはないが、どちらかというとこれらはMFに乗せたい。
ヘラが出た場合
+
=
+
=
ブレマスかセレスティアルでさらに構成の幅が広がるように。
もしくは +
=
を作ってMFに持たせ、GPを追加してデモリを発動させる。
序盤
回転ずしの優先順位
>
>
>
序盤構成例
序盤はとにかく強い構成を目指す。
ケイトリンキャリーケイトリンがブリッツやインフィルにやられないよう、必要ならば一マス上に配置し後ろにグレイブスやマルファイトを置く。
カイサカジックスキャリー
インフィル達が相手のキャリーに飛ぶように位置を変える。
3サイバキャリー赤バフが作れるのであればルシアンに乗せる。
終盤でもエズとMFで赤バフは使える。
ザヤキャリー
ザヤはケイルの最高のアイテムホルダー。
終盤ではザヤの影響力はなく、ブレマスやセレスティアルを出すためだけに☆1を入れても構わない。
シンジャオキャリー
プロテクターバフによってシンジャオキャリーも可
序盤作っても良いアイテム
基本的なルールとして、4つ以上素材アイテムがあるときは少なくとも一個は完成アイテムを作成する。
グインソーの素材となるアイテムを使ってしまわないように気を付けること。
そして、モレロとラピッドファイアは序盤にはなるべく作らないようにする。
この二つをうまく使えるチャンピオンは序盤にはほとんどいないし、構成を選ぶアイテムだから。
序盤強ければ2-2でレベル4にし、さらに連勝できるようであれば2-5でレベル5にする。
弱ければ利子を貯めることに集中する。
中盤
(2-7のミニオンを倒した後に、と
が一つもなければ他の構成に移行することを考える。中盤にこれらのアイテムがなければケイル構成をプレイすることはおそらく無理。)
中盤のキャリーとなるチャンプを探し、そのチャンプを中心に盤面を作っていく必要がある。
この時点で見つけたチャンプで最終的な構成が決まりやすい。
例えば4ブローラーを見つけたら終盤でもそれらを使うことが多いし、イレリアが重なるのであれば組み込む可能性が高い。
中盤おすすめ構成
4コストを必要としない、中盤の構成例を作成したのでこれらを目指してほしい。
ザヤキャリー構成
インフィルトレーターなどがいる場合はフィオラを後ろにさげて受けさせる
ザヤキャリー構成その2
ルシアンキャリー構成ウーコン、エズリアルをひけたらそれぞれポッピー、グレイブスと入れ替える。
ケイトリンアッシュ構成
相手の多くが左か右に固まっているのであれば、ケイトリンとアッシュを同じほうに固めておいても良い。
もし回転ずしでケイルが回っていたら、他のアイテムが本当に必要でない限りは取りに行く。
どの素材をケイルが持っていたとしても、役立つアイテムにできる。
⇒
⇒
>>
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
>>
⇒
もし使えない素材アイテムだったとしたら、チャンピオン3体を重ねて取り外そう。
中盤での二つの選択肢
中盤では選択肢が二つある。
- アグレッシブにプレイして連勝を狙うか
- パッシブにプレイして利子を貯めるか
ただ今のメタでは試合のペースが速いので、50ゴールドを切ってレベリングするときは本当に強い構成ができる時だけにしたい。
基本的に3連勝以上できていて30ゴールド以上維持できるのであれば3-2でレベル6にする。
連勝できていなくても40ゴールド以上維持できるのであれば3-2でレベル6にする。
さらに連勝でき30ゴールド以上維持できるのであれば3-5でレベル7にする。
連勝できていなくても40ゴールド以上維持できるのであれば3-5でレベル7にする。
3-2でレベル6にするべきかどうかわからない時は、「他にレベルを上げているプレーヤーがいるか」、「レベルを上げることで倒せるプレーヤーは何人いるか」を見る。
- 他人の盤面が弱く、パッシブ ⇒ レベルを積極的に上げる
- 他人の盤面が強く、アグレッシブ ⇒ すこしパッシブにプレイする
もし周りでレベルを上げている人が少なく盤面が弱いのであれば、レベルを積極的にあげることが強力な勝ち手段となる。
一方でみな盤面が強く、アグレッシブにプレイしている場合は自分がレベルをあげてどれだけ強くなるかをさらに慎重に見極める必要がある。

言っていることはよく理解できるけど、かなり難易度たかい!
この構成はフレキシブルなので、とにかくスカウティング(他人の盤面をよく見ること)が大事。
例えば、ヴァンガードや流れ者が沢山いればミスティックを出したほうが良いかもしれない。
ラストウィスパーを積んでいるプレーヤーが沢山いれば、ヴァンガードはプレイしたくない。
さらに、どの構成に皆が向かっているかを見る一方で、どの構成が空いているのかも確認する。
アイテムが余っていれば、そちらの構成に逃げることも考える。
ケイル構成の逃げ道としてよく使えるのは、ブローラーブラスターやサイバネティック。
アイテムやチャンピオンが流用しやすい。
レベル7オールイン
HPが低く盤面が弱ければ、レベル7でオールインをする。
これはTOP4を狙うプレイングになる。
ゴールド状況によって3-5か4-1のどちらかでレベル7にし、リロールする。
最低20-30ゴールドある状態でリロールをして、シナジーに合うチャンプを重ねていく。
ここが、この構成が難しくなり始めるところ。
例えば、
- カサディン☆2とジェイス☆2はどちらが強いのか
- 「ブレマスがでない時のシェン☆2」と「ブローラーがでる時のブリッツ☆1」はどちらが強いのか
答えは試合ごとに異なるが、経験によってどちらが強いか判断できるようになってくる。
スカウティングがとても大事になってくるのもこれが理由。シェンを出したほうが強い卓もあればブリッツのほうが良い卓もある。
ただ一般的にケイルが欲しいシナジーは
- セレスティアル
- クロノ
- ブレードマスター
前衛には以下の二つ
- ブローラー
- ヴァンガード
そして、アイテムによってもどの構成をいれるかがかなり変わる。
- もし
と
ができているのであればすでに十分なASがあるので4クロノは必要ない。
強力な前衛を組むだけで大量のダメージを出してくれる。 - もしケイルが☆1でも、良いダメージアイテムを持っていればセレスティアルが重要になる。
ケイルは約650HPしかなく、ダメージを食らったあとに回復する必要があるからだ。 - もしASアイテムがひとつもないのであれば、最低でも2クロノが必要で、理想は4クロノを目指したい。

アイテムと相手の構成によって、ケイル構成は組み替えが必要だね。
終盤
終盤遅くとも4-1でレベル7にしたい。
そしてここで、4-3でレベル8にするかどうかを決める必要がある。
- 盤面が強くレベル7にしたあとに50ゴールドちかくある場合
どのみちレベル8になってからそこまでリロールする必要がないので、4-3でレベル8にし20-26ゴールド維持している状態にする。 - もし☆2チャンプが2-3体しかおらず盤面も弱い場合
ここでリロールし☆2チャンプがトータルで4-5体になるようにする。
ただしリロールは10-20ゴールドを下回らないようにし、5-1でレベル8にいける可能性を残しておく。
レベル8にしたあとは、さらにレベル9にいけるかどうかを考える。
レベル9にするためには2-3体☆2チャンプがいて、ケイルが☆2になっている必要がある。
MFをレベル8でなかなか引けず、レベル9にあげて引きにいくプレイが正解のときもある。
(ちなみにMFをレベル8で☆2にするためには、確率的に46回リロールする必要がありトータルで102ゴールド必要ということになる。)
この時点で脱落するプレーヤーも出てくるので、残った人たちの盤面に合わせて構成を調整していく。
ヴァンガード、ソーサラー、流れ者構成が多いときはミスティックを出したほうが良いかもしれない。ラストウィスパーを積んでいる敵が多い場合はヴァンガードを切って他のチャンプを入れるのも手。
ただし、入れ替えるときに盤面が弱くならないようにすること。
ミスティックを出そうとしても、☆1ソラカ&ルルは☆2エズ&ウーコンにはかなわない。
スレッシュを入れる
もしスレッシュが引けた場合は、ベンチにはCCチャンピオンを抱え、弱いチャンピオンは売る。
スレッシュに引っ張らせると強いリストはこちら。
基本的にベンチはルルとスレッシュを並べる。
スレッシュがスレッシュを引っ張ると即座に次のチャンピオンを引っ張るので、さらに引き入れるためのチャンピオンを購入できる。
ただ大抵はルル☆2をつくり、引っ張られた直後に次に引っ張るチャンピオンを購入するというのが定石。
配置
まずは基本的な配置をみて、そこからさらに深堀していく。
基本的な配置
- マナリーヴァーの二体を分けて配置し異なるターゲットを攻撃するようにする。
カサディンは隅において、2列目にいる敵のキャリーを武装解除させる。 - ケイルは2列目か3列目のどちらかに配置。
2列目はハイリスクハイリターンで、よりAOEダメージを出せるが一方で敵に体をさらしやすい。(カサディンのスキルやメカのスキルなど) - ケイルとMFは反対のサイドに配置したい。
敵がどちらかのサイドから入った際、両方やられるのを防げる。 - もしケイルにラピッドファイアがあれば最後列まで下げても良いが、インフィルに弱いので注意。イレリアを採用している場合はイレリアを下げ、インフィルを処理させる。
ヴェルコズキャリー
ここからは少し掘り下げて配置をみてみる。
敵がソナ、TF、ヴェルコズの場合。
ポッピーはアイテムを一つしかもっていないしそこまで脅威ではない。
ケイルをヴェルコズのレンジ外である3列目に置いてウーコンを狙うようにする。
すると、ケイルのスキルがソナ、TF、ポッピー、ウーコンを巻き込む形で入る。
カサディンも右隅に配置することで、ソナとTFに武装解除が入る。
ウーコンをその隣に配置し、敵全体をノックアップさせたい。
この場合ザヤは左上に安全に配置しヘルスを保たせ、ゾーイのスキルを受けさせる。
MFをケイルと反対側に配置し、左下から良い角度でウルトを当てさせる。
ケイルミラー
ケイルミラーのマッチアップの場合。
ケイルが長く生き残り、MFがより早くウルトをうったほうが勝つ。
相手のケイルはクイックシルバーがあるので武装解除できない。
そこでカサディンはウーコンとレオナの間に配置し、固まっている5体を武装解除させる。
ケイルは3列目の左に置きイレリアを狙わせる。スキルの波動が相手のケイルに当たればラッキー。
ただこのような配置をするのであればケイルにクイックシルバーやトラップクロウが必要。
右前の最前列にブリッツを配置されると引っ張られてしまう。
もしこれらがない場合は、ケイルを1マス右にずらせば良い。
シュレッダーザヤ
つぎはザヤ構成相手。
ここではザヤが☆2だが、大抵の場合☆3になっていることが多い。
カサディンでジャーバンを武装解除する。ジャーバンはこの構成でとても重要で、スキルをうつとチーム全体のASが100%上昇しザヤの勢いが加速する。
シェンもこの配置にすることで、スキルが上がっている限りザヤの通常攻撃をすべて無効化してくれる。
ウーコンとスレッシュを散らばせているのは、アッシュのウルトをこちらの後衛が受けないため。
ケイルは先ほどと同じ配置だが、クイックシルバーやトラップクロウがない場合はブリッツ警戒で1マス右にずらし、ザヤかエズを左下のコーナーに持ってくる。
MFは可能な限り右下のコーナーに持っていきたいがケイトリンのウルトを警戒する必要がある。
ブローラーブラスター
最後にブローラーブラスター相手。
タンクチャンプを右下に置いてブリッツに引っ張らせる。
ジンクスはブリッツが引っ張ったタンクをフォーカスするので、パッシブ発動を遅らせる。
カサディンを左上に配置し、ジンクスを少なくとも1体武装解除させる。
相手のダメージソースが左サイドに集まっているので、右サイドはそこまで気にする必要がない。
ダメージリソースである左側のジンクス2体を倒すことを考えた配置となる。
ギャラクシー
最後に、ギャラクシーによってどのようにゲームプランが変わるかをお伝えする。
- ニーコバース
早めにケイルを引けたらニーコを使って重ねる。簡単に連勝することができる。また、ペアを完成させるために使ってレベル8や9にいけるようにするのもあり。 - 4コスバース
ケイルが回っていたらケイルを取り、取れなかったら通常通りのアイテム優先度に従う。 - ミディアムレジェンド
序盤で相当良いアイテムがない限り、ケイル構成はおすすめしない。ハイリロ構成がこのバースでは☆3を作りやすくおすすめ。もしケイル構成をプレイするのであればファスト8したい。 - 超高密度ギャラクシー
そこまでプレイ方法は変わらず、終盤さらに柔軟性が増す。 - トレードセクター
おそらくケイル構成にとって最悪のギャラクシー。
シュレッダーザヤなどのハイリロ構成がOPになるのでなるべくそれらをプレイしたい。 - お宝ギャラクシー
アイテム量が増えるので、イレリアを入れたトリプルキャリー構成がやりやすくなる。
(イレリアの代わりにジンクスをいれてブラスターを出す構成でも良い。) - 流星群ギャラクシー
そこまで変化なし - ギャラクティックアーモリー
そこまで変化なし
もしケイル用のアイテムが落ちたらケイルの競合が増える可能性が高い
翻訳元:How Chrono Kayle forces you to get better at the game | TFT Guide
長めの記事となりましたが、いかがでしたでしょうか。
ケイル構成はとにかくバリエーションが豊富。
多くの知識を必要とするので、プレイ経験が勝敗にもろに影響します。
ただ、強い4コス代表格のケイルはNA上位陣の中でもひときわ愛されており、TFTをマスターするうえで避けては通れないチャンピオン。
使えばいきなり誰でも勝てる、という構成ではないですがどのパッチを通しても安定した強さがあり、使いこめば他の構成にも活かせる知識や実力が間違いなく身につくでしょう。

僕も今日から、クロノケイル構成こすります。
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コメント
いつも分かりやすい解説感謝します
こちらこそありがとうございます:)